中部の境石


尾張領境石

 
 鵜沼宿の尾張領境石は、周辺整備に伴い環境が大幅に変わっています。(実はこのページを最初に公開した時には、すでに変わっていました。)

 今回当地方を旅行する機会がありましたので、再訪問いたしました。

 どうせ移設するならば原位置に建てればいいのにと思いますが、私有地の問題や道路管理の都合があるのかもしれません。実際に他地域では、見に行くたびに折れて補修跡が増えている、路地に建つ領境石もありますし。

 このページは2017/3/31に大幅加筆訂正しています。

    
現在の状態                              鵜沼中グランドにあった時の状態
 
※ただし、どちらとも原位置ではない。 


鵜沼宿(東石)
文 字
 是 より 東 尾 州 領

  

場 所
 現地に案内板が建っていましたが、これが一番わかりやすいかと思います。

中山道は基本的に鵜沼村(尾張領)内を通っていましたが、一部で各務村(公領)がはみ出してきており、1Kmほどですが尾張領を離れ公領(幕府領)を通ります。中山道を下ってくると、鵜沼宿の先、現在の「おがせ町」交差点のあたりで「これより東」の領境石を見ながら公領各務村に入り、1kmも行くと、現在のJR各務ヶ原駅の前あたりで「これより西」の領境石を見て、また鵜沼村尾張領になったそうです。この公領がはみ出した両端に建てられたのが、この両境石のようです。

西と東ですので、尾張領の両端に建てられたような錯覚に陥りますが、実際は往時も、1Kmも離れていない場所に建っていたようです。

現在は鵜沼宿の入り口、坂祝バイパスの両端に建っています。

 

この絵図の出典がわかりませんが、境石2基の絵とは別に、御境杭との表記も見えます。これも気になります。
備 考

 鵜沼中にあった時には、フェンスに向かって建っており、とても見難い、撮影しにくい状況でした。

   

サイズ゙
高さ 220×横 28.5×奥行 27(cm)                           2015/6/13 2017/3/31加筆・訂正

鵜沼宿(西石)
文 字
 是 より 西 尾 州 領
 
 

 
場 所
 現在のJR各務ヶ原駅の前あたりに建っていたと言われています。現在は鵜沼宿の入り口、坂祝バイパスに向かい合って両石が建っています。
備 考
 
 
鵜沼中学校グランド端にありし頃

サイズ゙
高さ 210.5×横 28.5×奥行 24(cm)                          2015/6/13 2017/3/31加筆・訂正


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