熊渡山国境石群について



 半年以上掛かってやっと1〜76まで見ることが出来ました。

 実際に自分の目で見るまで、最大の疑問は「最初からナンバリングされていたのか?」ということでした。後の時代にナンバリングされた可能性もあると思っていましたが、実際に見てみるとどの石も同じ様に「従」の文字の上にナンバーが入るのに丁度良いスペースが空いています。始めからナンバリングされていたと考えて間違いないようです。

 
46                      69
 上は46と69の画像ですが、「六」の字の上の流れ方を見比べてください。明らかに違う筆跡に見えませんか?一人の石工が70基以上の石を作るのは大変でしょうから、数人の人もしくは数年に分けて作られたのかも知れません。ナンバーが入るスペースも60番台・70番台が他と比べて広く取ってあります。


 ちなみに私が一番好きなのは69です。ここの国境石は石質が脆いため壊れている石が多い中、数少ない完品ですし、日当たりの良い場所にありますので苔もついていません。少し前方に傾いてきているのが心配ですが、いつまでもこの姿でここに建ち続けて欲しいものです。



 取りあえず熊渡山は終わりにしますが、いつか見落とした5基の石を探しにいきたいと思います。(見落としの5基のうちの1基が現在星野村教育委員会に保存されている石になると思うのですが)

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