国境石 裸に剥かれる(筑後・乙隈編)


2004/1/3

 

 
表                       裏

 乙隈(筑後側)の国境石の基礎部分です。こちらにも基礎石があります。こちらの基礎石は
国境石本体と同じ花崗岩のようです。また、国境石本体(棹石)の基礎部分は荒削りのままで
す。

 筑後側の石は北側(筑前の石側)に37o傾いているそうです。これが建設当時からの傾き
なのか、戦時中戦車がぶつかった事による傾きなのか、今となってはわかりようもありませ
ん。

 楔(くさび)は、東面に2本・北面に2本・南面に1本確認できました。
 南面にも2本のくさびがありました西面のくさびも2本確認できました。)

(この筑後側の石には戦車がぶつかったという逸話がありますが、その詳しい話が何に書い
てあったのか《何かの資料で読んだのですが》今思い出すことができません。しかし、戦車が
当たって国境石自体が傾いたということは、キャタピラが基礎にぶつかったのでなく、砲の部
分が国境石を直撃したんでしょうね。のらくろにでも出てきそうな話です。)

2004/1/31


 

 
基礎の間にいくつかの石が噛ませてあります    外側の飾り基礎石

 筑後側の基礎石が筑前の基礎に比べてかなり小さいのが気になっていましたが、基礎石の
下に大きな土台石が敷いてありました。土台の石は石質が違います。下の石は土台になって
いるだけで穴は開いていないでしょう。

2004/02/18

 

 土台の石と基礎石の間にぼろぼろになった鉄製の物を見つけました。スペーサーのような
役目のものだろうと思い、小郡市教育委員会にお尋ねしたところ、正確には「シム」( Shim =
くさび・詰め木・隙間をうめる木)と呼ばれる物だそうです。くさび状の物(左の画像白い矢印
部)と板状の物の2種類を見ることが出来ます。

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