(権現様)→権現山→九千部山(bP→5)

 権現山(権現様)から九千部山に掛けては、j実際の向きにかかわらず、権現山を北・九千部山を南、筑前を西・肥前を東と表記します。


権現様

 

場 所

権現様は権現山山頂から北へ数分の場所にあります。参考のために載せましたが、国境(県境)ではありません。
備 考

昔はここでお祭りもしていたそうですが、神様はすでに筑紫野市平等寺に降りて行かれています。


権現山山頂



 
場 所

山頂にはこの権現三等三角点があるだけです。

9年ぶりに登ったら、手作りの山頂表示が2つもありました。



備 考

権現山山頂は県境(国境)ではありません。那珂郡市ノ瀬村(那珂川市市ノ瀬)と御笠郡平等寺村(筑紫野市平等寺)
の間に位置しますが、山頂は郡村(市)境でもなく、筑紫野市平等寺域になるようです。


bP
文 字
  是 北 筑 前 領 




画像2枚2020/03/01追加

 
表                                    裏
場 所

権現山・大峠(うーとうげ)・柿ノ原峠への分岐から権現山方向へ1分ほど。この標識では権現山まで100mとなってい
ますが、国境石までで優に100mはあり、山頂までは途中で道を間違えるくらいの距離があります。



那珂郡市ノ瀬村(福岡県那珂川市市ノ瀬/福岡領)と肥前国基肄郡河内村(佐賀県鳥栖市河内町/対州領)の境。筑
前国郡絵図 那珂郡を見ると、市ノ瀬村の枝村大谷村の領域になるようです。

備 考

裏の「山」印・上の「+」印は、明治時代に営林署が付けたと思われる(以下同じ)。尚、山印の赤ペンキは定期的に塗
りなおされているので、森林管理の標識として今も現役と思われる。

サイズ゙
高さ 96×横 50×奥行 30(cm) ※この石だけは以前からサイズを載せていましたので、引き続き奥行き(厚)も表示します。

bQ
文 字
   是 北 筑 前 領 




画像2枚 2020/03/01追加

 
場 所

塩買峠(肥前の地名では大峠/うーとうげ)から柿ノ原峠方向へ石段を上がり、石段西側の崖を巻いた向かいの尾根。
車道から見ると、現在の福岡・佐県境標の向かい側崖上に見える。

石段と国境石2の間には深い谷があり、かなり巻かなければなりませんが、今回峠の西側から登ったら案外楽でした。



備 考

9年ぶりに行きましたが、国境石の真横でがけ崩れが起きており、もう少しで国境石も崩落するところでした。一番上の
画像と9年前の画像を見比べてもらえばわかりますが、「前」の部分で苔むして「領」は土中だったものが露呈していま
す。丸っこい石だという認識を持っていましたが、長い石になっていました。

権現山へ向かう階段の手前では、この谷から倒れた倒木が車道を半分ふさいだままですので、2017年の九州北部
豪雨もしくは2018年の西日本豪雨でやられたのでしょう。

ここの国境石は間隔に一定性がなく、本来あってもよさそうなところになかったり、かと思えばややこしくはない場所に
連続して置かれたりしています。長い年月の間に転落したり、下を向いて倒れてしまっている石もいくつかあるのかもし
れません。

筑前国續風土記に記載がある国境之小名「塩買峠峯」がこの辺りになると思われます。

サイズ゙
高さ 93×横 48(cm)

塩買峠(大峠)
 
場 所

塩買峠の位置。(リンク先はYahoo!地図)

備 考

肥前側地名は大峠(うーとうげ)。大峠(塩買峠)としていましたが、ここにあるのは筑前側の国境石のみなので、筑前側
地名の塩買峠に改めます。

塩買峠として筑前国續風土記 国境之小名に記載。


追分石
文 字
 右○山○・左○○ 

 2020/03/01画像追加



場 所

九千部山・万才寺・大峠(うーとうげ)の分岐点



備 考

私には文字は全く読めませんでした。(何か書いてありそうだという程度でした。)

サイズ゙
未採寸

bR
文 字
   是 北 筑 前 領


2020/03/01画像追加

 
場 所

bQ18の標識より西の丘に上がる。自然歩道と車道の間。

九州自然歩道からではわかりにくいので、2019年は車道から入りました。九千部山まで1.5kmの看板の少し上、



「448ヒ783番」の電柱とカーブミラーの間から入ると、


自然石の境界見出標(国境石ではない)

明らかに境である標識やテープがならんでいます。この尾根を車道に沿って下りて行きます。

備 考

苔むしていて2019年時にはまったく文字が読めません。

那珂川市郷土史研究会によって、ここが筑前国續風土記に記載がある国境の小名のうち、「象石峰」と比定されていま
す。(以下、全て同会の比定。)

サイズ゙
高さ 132×横 57(cm)

象石
 



bQ18の標識の先には「象石」と呼ばれる巨石があり、これも筑前国續風土記 国境之小名に記載があります。



象石といわれるのは上の画像の石ですが、付近には巨石がもう2つあります。


文 字
   是 北 筑 前 領 




2020/03/01 画像2枚追加


場 所

九州自然歩道上、旧反射板の北側。



現在は国交省無線局と福岡県防災無線局が並び、反射板はさすがに取り除かれ、基礎だけが残っています。

備 考

上部欠損。九州自然歩道に背を向けて建つ。周りを石で囲んであるが、これがいつの時代のものかは不明。

サイズ゙
高さ 60×横 50(cm)

bT
文 字
  是 西 北 筑 前 ○ 

2020/03/01 画像追加

 
場 所

九千部山山頂のすぐ下の広場のTV塔の前。



九千部山の山頂北から、筑前国側は市ノ瀬村から、同じ那珂郡五ヶ山村(那珂川市五ヶ山)域になります。

五ヶ山村は枝村を4つ持っており(網取<本村>と合わせて5ヶ山)、市ノ瀬村の枝村大谷村の南から道十里村・桑河内
村・大野村・東小河内村と並んでいます。田代代官所記録には「宝永元(1704)年11月より翌年6月まで、市ノ瀬村・
道十里村・桑河内村・大野村の庄屋と山境印石を建てる交渉をした」記録が残っていますが、どこからどこが各枝村の
領域かわかりませんので、一括して五ヶ山村と表記しています。

備 考

9年の月日は長いもので、周りが完全に森になってしまっており、bTは行方不明になったのか?と探しました。陽が当
たらなくなったからか、表面が苔むして、文字は読めません。

筑前国續風土記 国境之小名 九千部山高粒になると思われる。

サイズ゙
高さ 64×横 36(cm)

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