『片旁』の文字について

 
 私は最初この『片旁』の文字を「傍」の旧字・異字だと思っていました。「傍一・傍ニ・・・」という具合に傍石の役割を果たす石であると想像していました。

 そうすると、「『片旁』一」のさらに西側に本石(国境石)もしくは国境を表す物(祠・峠等)が必要となってきます。「『片旁』一」の西側にそういう物があるのではないかと探してみましたが、該当するものがありません。(あえて挙げるとすれば「唐人の舞」でしょうか?)

色々調べてみると「『片旁』示 札」(ぼうじさつ)という物がありました。
これは奈良・平安の時代から役所が立てる立て札・高札のようなものを指します。

そして『片旁』の字は「ふだ・ぼう」と読む字らしいのです。「傍」は「ぼう」と読みますが「ふだ」とは読みません。
そうすると「札」なのかとも思いましたが、この字は「ふだ」とは読みますが「ぼう」とは読みませんし、
「『片旁』示 札」が「札示札」になってしまいます。

結論として『片旁』は現代は使われなくなった文字で、一文字で木札を表す文字らしいのです。


そこでより正確にするために「傍」としていたものを『片旁』にあらためます。そして「ふだ一・ふだニ・・・」と読みたいと思います。

 

 
トップへ
トップへ
戻る
戻る