馬市(筑前)先代の石


文 字
従 是 北 筑 前 領
(従・不明)
 

場 所
人生最大のショックです。

現 馬市国境石の飾り基礎石の一部が先代の国境石だったそうです。文字面を
見逃してしまいました・・・

3/15に見に行ったときにはまだまだの状態だったのですが、3/17に行ったとき
にはもう、上(左)の画像の状態になっていました。一歩遅かったようです。

この北面の飾り基礎石の2段目の石(キ5)が先代の筑前国境石で、文字も残っ
ているそうです。(下面が文字面です)もう少し早く行っていれば文字を見ること
が出来たかも知れません。

筑後側(乙隈)の石が建て替えられたことは有名な話ですが、筑前側の石も何
らかの理由で途中で建て替えられていたようです。

そして、先代の石をリサイクルしたのでしょうが、こんな事は今回、国境石を組
み直さなければわからなかったことです。

この文字を次に見ることができるのは(この基礎を再度組み直すのは)、200年
くらい後の事でしょうから、私にはちょっと無理・・・

その他の飾り基礎石にも所々材質の違う石があり、先代の基礎を流用した可
能性もあるとのことです。
備 考
私が後何年・何十年生きるかわかりませんが、私の人生が終わりを告げると
き、きっと「先代の文字をこの目で見たかった・・・」と言いながら死んでいくでしょ
う。

冗談はさておき、飾り基礎石の一部に先代の石を流用したということは、元々こ
の現存する2代目の国境石は飾り基礎石がなかったのかも知れません。国境
石を建立した後(1ヶ月後か10年後かはわかりませんが)に飾り基礎石を作った
のではないのでしょうか。
(初めから飾り基礎石を作ることが決まっていたのなら、着工するときに飾り基
礎石の分の石材も用意したでしょうから)

追記(2004/4/3)
ある方から馬市の「先代の石」文字面の写真をいただきました。(今回の発掘・
修復作業中に撮られた写真です)

私が↑であんまり悔やむものですから可哀想に思われたのでしょう。私の著作
物ではありませんので、ここで公開するわけにはいかないのが残念です。

文字を確認いたしました。上記で間違いありません。サイズもほぼオリジナルの
ようです。また、現在も残る国境石の基礎の下に先代の基礎がそのまま残って
います。(その写真も頂きました)

これで安心して死ねます。
サイズ
高さ 216×横 30×奥行 28.5(cm)

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