近代の県界標(福岡県以外)

岡山/広島県境
文 字
   距 島細工町元標参拾里貮拾八間参尺九寸
                                     管轄境界標 
   岡山距 岡山橋本町元標拾三里貮拾七町参拾六間
 神邊驛へ   壹里拾八町四拾五間
 七日市へ 壹里拾壹町拾参間
             備中後月郡高屋村
 大正八年壹月
             備後深安郡御野村
 

 
原位置に建つのはレプリカ      
場 所

原位置は岡山県井原市高屋町と広島県福山市神辺町の境、国道313号の一本北、旧山陽道沿いに。現在は原位置にレプリカが建ち、神辺町側の公民館で保管。ここにあった領(国)境石はこちら

備 考

表面を下にして横たわっているため、表の文字を読めていません。これだけ大切にされレプリカまで建ててあるので、文字を忠実に再現してあると信じて、上に記した表面の文字はレプリカのものです。

トラックがぶつかってしまって折れてしまったそうですが、保管するだけではなくわざわざレプリカを建てたということは、両町のシンボルとして大切にされていたのでしょう。

広島側の細工町は大手町(一丁目)と名を変え、元安橋のたもとには今も道路元標が現存しているようです。岡山側の橋本町も京橋町と名前を変えて、何度か移設された道路元標が、原位置に近い場所に戻っているそうです。


 2020/10/01追記

 広島を訪問する機会がありましたので、道路元標を見てきました。表記は広島道路元標ですが、現地案内板の通り、これが県界標の指す細工町元標で間違いないのでしょう。

  
サイズ゙
高さ 366(地中部を含む全長)×横 30.5×奥行 30(cm)                    2019/09/02

山口県/傍示ヶ峠
文 字
 島根
      界自是南山口管轄周防
 山口
 
場 所

山口県岩国市(旧錦町)と島根郡鹿足郡吉賀町の境、国道187号線傍示ヶ峠に島根県側の県界標と並んで。
備 考

この県界標を見たのはもう11年も前のことで、記憶もあいまいですが、当時の記載を読めば、表面だけが石造りで、裏面の大部分はコンクリート柱だったような記憶がありますが、技術的に考えるならば石柱で作った方が簡単ですので、今となっては確かにそうだったか自信がありません。

2008年に星坂の津和野領境の備考欄に参考として掲載しましたが、近代の県界標のページを作るにあたり、移設・独立させました。

サイズ゙
未採寸

島根県/傍示ヶ峠
文 字
 島根
      界自是北島根管轄石見鹿足郡
 山口 
左) 島根縣廳 六十三里十三町   (縣廳=県庁)
裏)  昭和十四年十月建之
 
場 所

山口県岩国市(旧錦町)と島根郡鹿足郡吉賀町の境、国道187号線傍示ヶ峠に山口県側の県界標と並んで。

備 考

ここは傍示ヶ峠という地名ですが、「傍示」は国境の立て札を指す言葉でした。また近隣の星坂には領境石(津和野側のみ)があったこと、昭和14年(島根側裏銘)の県界標にわざわざ「周防国」「石見国」の記載があることなどから、ここにも両国の国(領)境石が建っていたのではないかと推測していますが、確証はありません。

2008年に星坂の津和野領境の備考欄に参考として掲載しましたが、近代の県界標のページを作るにあたり、移設・独立させました。

サイズ゙
未採寸


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