土佐国


文 字
 従 是 東 土      佐は「工」が「匕(あいくち)」になる異字体
 


松尾峠より宿毛湾
場 所
 土佐国幡多郡大深浦村(土佐領/高知県宿毛市大深浦)と伊予国南宇和郡小山村(宇和島領/愛媛県南宇和郡愛南町小山本村)の境、松尾峠に。
備 考
 この国境石の建立は伊予宇和島藩がここ松尾峠に国境石を建てた翌年の、貞享5(1688/元禄元)年とのことです。高知城下で作られ船・馬で運んだ記録も残っており、少なくともこの時はこの1基のみを作ったようです。

2023/03/01追記 宇和島領 松尾峠 貞享の国境石欄とほぼ同じ内容です。

国立公文書館のデジタルアーカイブから天保の伊豫国絵図を見ると、一番南に松尾坂が描かれており「此所峯通国境」と記されています。「(伊予国)小山村より土佐國大深浦まで『壱』?里三町」なのか自信が持てずに、天保の土佐国絵図を見てみましたが、もっと読めませんでした。直線距離では両村間は4km程度です。(ネット地図では、道なりの距離は計測不能でした。)

天保の伊豫国絵図には、阿波・土佐との多くの国境が描き込まれていますが、「傍示杭」の表記があるのは松尾坂だけです。天保の土佐国絵図でも「傍示杭(織の糸が木)」の記載があり、土佐国絵図で見ても、伊予・阿波との多くの国境で、「傍示杭」の記載があるのは松尾坂だけです。

伊豫国絵図の外海浦の内 脇本浦に描かれた伊豫と土佐に二分される可愛らしい山が、この標高235.6mの山でしょうか?土佐国絵図には浜中にも何らかの傍示があったように書かれています。
サイズ
高さ 184×横 24×奥行 23.5(cm)                 2021/08/01


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