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筑前） 從 是 南西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 北東 豊 前 小 倉 領 | |
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行者堂（東峰村小石原７２９－１１）の向かい側に権現様の祠がありますが、権現の裏山のピークにあります。 |
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国立公文書館デジタルアーカイブから天保の筑前国絵図には、上座郡小石原村と豊前の境に行者堂が掲載されています。 |
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筑前）高さ ７４×横 ２７×奥行 ２６（cm） 豊前）高さ ７９×横 ２３×奥行 ２４（cm） |
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筑前） 從 是 西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 領 | |
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№１から北へ下った斜面の途中にあります。 |
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旧営林署（現森林管理署）の杭として使われていたのですが、位置がずれてしまったため営林署によって引き抜かれて、放置されているそうです。 筑前側は２０年前と比べるとかなり埋まってしまっており、文字が半分しか見えなくなっていました。  豊前石の、本来は地中になる部分（向かって右）には、石を加工した時の矢跡が見えます。筑前石１３等にも矢跡があるのですが、筑前石のそれに比べると小さな矢跡です。
  参考に現代の石割と矢跡です。現代ならばセリ矢を打ち込む穴は電動ドリルで開けますが、江戸時代はその作業もノミでやっていたはずです。（災害ボランティアの素人作業なので、あまり上手ではありません。）
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筑前）高さ １１３（７２）×横 ２０×奥行 ２６（cm） 豊前）高さ １４２（８３）×横 ２３．５×奥行 埋もれているため未計測（cm） 本来は地中部なる部分を含めて全景をさらしており、（ ）内は私が地表部を推測した数値です（地中部になると思われる部分は若干粗削りです）。 |
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筑前） 從 是 西 筑 前 以下不明 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 領 | |
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行者杉を始めとする大杉の林の中にあるからでしょう、２０年前よりも苔むしていましたので、参考のために以前の画像も掲載しておきます。
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筑前）高さ ５５×横 ２５×奥行 ２２（cm） 豊前）高さ ６４×横 ２６×奥行 １９（cm） |
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筑前） 從 是 西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 領 | |
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鬼杉と言われる大杉の横に建っています。 |
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筑前）高さ ７６×横 ２６×奥行 ２６（cm） 豊前）高さ ８４×横 ２３×奥行 １４（cm） |
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国立公文書館デジタルアーカイブから天保の筑前国絵図には、上座郡小石原村と豊前国 田川郡落合村の内 長谷（村）を結ぶ国境の道が描かれています（小石原から長谷まで二里二十町九間<ちょうど１０km>）。 筑前・豊前共にここに３０cm角々かつ基礎石付きの境石を建てていることから、５と６の間の道が筑前國續風土記拾遺 上座郡小石原村欄のいう「彦山（英彦山）往還」に該当するのでしょう。長谷峠（国道５００号線）の元になった道となるのでしょうが、この道は現在は、直接は添田町につながっていません。 |
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上記の天保の筑前国絵図には、小石原村の豊前国境に「此所国境杭有」と記載があり、ここに象徴筑前国境石が建っていたことが書かれています。 №５と№６はどちらも基礎石のみが現存していすが、№５が花崗岩・№６は凝灰岩で出来ています。この地域に建っている国境石は、筑前側は花崗岩・豊前側は凝灰岩で統一されていますので、№５が筑前側の基礎石・№６が豊前側の基礎石と思われます。 私は№６の豊前基礎石の加工具合からして、№１～４・№７～２８の実務境石と№５・№６の象徴国境石は年代が違うのではないかと考えています。あるいは烏尾峠のように、はじめは「筑前領」で建てたものを、のちに「筑前國」に改められた可能性もありますが、なにせ現物がないため想像でしかありません。 筑前國續風土記拾遺には「花棚」が「町（国道５００号・２１１号小石原交差点の周りに字上町・下町）の東八町（約９００m）ばかり、彦山（英彦山）往還の路傍にあり」とされています。天保の筑前国絵図には彦山往還沿いの国境に、国境杭とともに花棚の小名（小字）が書き込まれています。筑前國續風土記の国境の小名の「花棚」及び筑前国郡絵図上座郡の「上花棚」は、「あかにた」と「大日嶽」の間にありますので、この花棚よりも南の場所です。（「上花棚」は天保の筑前国絵図にも掲載あり。） |
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外寸 ８１×８１・内寸３１×３１（cm） |
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上部欠損） 倉（と思われる文字の一部）領 |
  裏面／左面（文字がある面を表として
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国立公文書館デジタルアーカイブから天保の豊前国絵図には、落合村の内 長谷村から筑前国 小石原村への道が描かれ、国境に「此所国境杭有」とされています（筑前国絵図と同じく、両村間の距離は二里二十町九間）。 |
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現在の行政境杭から、№５の筑前基礎石と№６の豊前基礎石を結ぶ線が国境線（現代の町村境）だったと思われますので、現在この竿石は若干間違った場所（筑前域）に建っているようです。 （精密計測ではありませんが）竿石のサイズが２９cm角に対して、基礎石の内寸は３１．５cmもあります。竿石の地中部が粗仕上げで膨らんでいる可能性がありますので、現在目に見える地上部だけでは合う合わないは判断できないでしょう。 また、豊前側基礎石の加工具合からして、№１～４・№７～２８の実務的国境石と６の象徴的国境石と思われるものは、製作年代が違う（象徴国境石が後）ような気がします。    |
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竿石） 高さ ８２×横 ２９×奥行 ２９（cm） 基礎石） 外径 ７６×７６・内径３１．５×３１．５（cm） |
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筑前基礎石（№５）と豊前基礎石（№６）の間が切り通しになっています（切り通したのは近代になってからか？）。この道が天保の筑前国絵図・天保の豊前国絵図に描かれた、筑前国上座郡小石原村と豊前国田川郡落合村の内 長谷村を結んだ国境の道になると思われます。
それぞれの象徴国境石は、文字面を往還に向けて建っていたはずですが、基礎石が動かされていないとするならば、豊前石は往還に対して正対ではなく、若干文字面が相手領向きになるのかもしれません。（実務国境石はそれぞれ文字面を自国に向けて建ててあります。）
豊前基礎石と国境石№７の間で、画像右端に白い現代杭と目印のピンクテープが打たれているのが見えます。このあたりはかなり国境線（現在の郡・町村境）がジグザグしているようです。
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筑前） 從 是 西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 | |
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筑前側の石には、営林署（現森林管理署）が境界の目印として付けた「山」印が刻まれています。 |
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筑前）高さ ６２×横 ２５×奥行 ２２（cm） 豊前）高さ ６６×横 ３１×奥行 ２０（cm） |
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筑前） 從 是 西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 | |
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境目杉と言われる大杉の横に建っています。 |
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筑前）高さ ７８×横 ２６×奥行 ２０（cm） 豊前）高さ ７６×横 ２３×奥行 １３（cm） |
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筑前） 從 是 南 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 北 豊 前 小 倉 領 | |
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筑前）高さ ７３×横 ２３×奥行 ２１（cm） 豊前）高さ ８９×横 ２１×奥行 １３（cm） |
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筑前） 從 是 南 筑 前 以下不明 |
| 豊前） 従 是 北 豊 前 小 倉 領 | |
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境目観音堂向かい。 |
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筑前）高さ ６７×横 ３１×奥行 ２５（cm） 豊前）高さ ８４×横 ２０×奥行 １４（cm） |
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筑前） 從 是 南西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 北東 豊 前 小 倉 領 | |
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境目観音堂横。 |
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筑前國續風土記拾遺には「元禄１３年に、彦山（英彦山）往還（№５と№６の間の道でしょう）の北にある観音堂のある場所の国堺を争ったが、終いには争いの地を等分に分ち」とされており、その時に「観音堂は小石原村域となったが、事前に観音堂は下落合村に移すとの約束があったので、堂を下落合域に移した」とされています。 |
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筑前）高さ ６８×横 ２３×奥行 ２３（cm） 豊前）高さ ７８×横 ２２×奥行 ２２（cm） |
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筑前） 從 是 西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 以下不明 | |
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筑前）高さ ５６×横 ２９×奥行 １５（cm） 豊前）高さ ５７×横 ３０×奥行 ２３（cm） |
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筑前） 從 是 西 筑 前 領 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 領 | |
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筑前石の横面には、石を加工した時に穿った矢跡が見えます。豊前石№２の矢跡に比べるとそれぞれが３倍以上の大きさがあります。一般的に城壁などでは、矢跡が大きいほど時代が古い（江戸時代初期には土木技術が飛躍的に進化した）と言われますが、ここはどちらも元禄１５年に建てられたとされており、単に豊前側に比べて筑前の石の方が、より大きく加工しようとしたからでしょう。 |
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筑前）高さ ６２×横 ２４×奥行 １７（cm） 豊前）高さ ７０×横 ２３×奥行 ２７（cm） |
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筑前） 從 是 以下不明 |
| 豊前） 従 是 東 豊 前 小 倉 以下不明 | |
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背中合わせに建っているのに、豊前側はほぼ文字が読めるのに対して、筑前側はほとんど埋まってしまっています。自然にそうなったとは考えづらく、いずれかの時点で人の手が加わっている可能性があります。 |
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筑前）高さ ２３×横 ２７×奥行 ３０（cm） 豊前）高さ ６７×横 ２４×奥行 ２０（cm） |
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筑前） 從 是 以下不明 |
| 豊前） 従 是 以下不明 | |
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国道５００号線長谷峠より北に入ったところです。 |
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№１５は筑前・豊前ともに埋まってしまっており、従是しか見えません。筑前側が「從」・豊前側が「従」で統一されているのは、まさにこの状態になることを見越してだろうと考えています。 |
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筑前）高さ ３５×横 ２５×奥行 ２７（cm） 豊前）高さ ２９×横 ２０×奥行 ２５（cm） |
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