2024年2月に訪問した時に、 bQ0から先を間違えて別の斜面を登ってしまい、かなり歩いて次の石が見当たらないことから間違えたと気がつき bQ0まで戻り、進むべき方向を見極めるために付近を見渡したところ、川に転落した雰囲気がある石を発見しました。よく見ると川岸にもう一基引っかかっており、これが一対の筑前・豊前国境石であることを認識しました。
bQ1は小川沿いに建っていたと記憶しており、後から考えると bQ0とbQ1は結構距離が離れているのですが、この時は何の疑いもなくこれがbQ1と思い記録し、その日は道を間違えたこともあり、2月の夕暮れが早い時期でしたので時間的にその奥に入ることは断念しました。
3月に再訪してbQ2以降を探したのですが、現在発見されているここの国境石群は bQ8までですので、残り7対のはずが8対見つかりました(途中からさすがにおかしいなとは思っていました)。
二股山山頂の国境石まで確認して、帰路は小石原村誌のコピーページを手に、一対ずつ再考しながら戻ってきましたが、最終的にこの小川に転落している国境石は、小石原村誌に掲載のない私が未知のものと判断しました。
小川の縁に建てられていたようで(上から流れ落ちて来たものではない)、長い年月の間に頭まで土に埋もれていて見えなかったものが、近年の大雨で斜面が崩れて露呈したようです。もしbQ0から先の道を間違わなければ、bQ0−2(仮にそう呼びます)はbQ0と接近していること、川に転落して全景をさらしている豊前石(と思われる)が、加工が少なく自然石に近く気がつきにくいこと、また両石ともが文字面を裏にしていることから、私の目に留まらなかったでしょう。
形状から筑前石と思われる石は、文字面を斜面に向けているのですが、スマホのカメラを差し込み撮影すると「前領」の文字を撮影できました。「前」の「月」の「下ー」が構えからはみ出しており、これは序段に書いたこの地域の筑前国境石の特徴です。
筑前石はギリギリまだ川岸に引っかかっており、今ならば20−2の原位置を示していますが、次に大雨が降って川に転げ落ちればbQ0−2の原位置はわからなくなります。
同じく形状から豊前石と思われるもの(文字面を下にしている模様)は、そこからさらに10mほど下に流されており、次に大雨が来てさらに流されるか埋まるかしてしまえば、行方不明になりそうです。
上に書きましたように、そもそもbQ0と21はかなり離れていましたが、20−2が20のすぐ際で見つかれば、20−2と21の間にさらにもう1〜2対の国境石があってもおかしくはありません。
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