吉井町(2005/03/20よりうきは市)に現存する国境石は、全て昭和28年の大水害の後とスポーツアイランド造成時に、現スポーツアイ
ランドの敷地から掘り出されたものだそうです。スポーツアイランドはその名の通り筑後川の中洲に作られており、洪水で流された国境
石がちょうどこの地で堆積していったものと推測されます。
スポーツアイランド付近
したがってこれらの国境石は元々どこにあったのか(スポーツアイランドより上流であることは確実ですが)不明ですし、年代も確定で
きません(年代はばらばらのはずです)。
吉井町(現 うきは市)とその周辺の石については吉井町郷土史会の方に大変お世話になりました。
2009年正月に再訪したところ、千年小学校の国境石2基が公民館の前庭に移設されていました。写真を撮り直して来ましたので、現
在公民館にある6基についてはは全面的に書き換えをいたしました。
尚、そのうちの3基は筑後の石ですので、筑後のページへ移設します。(2009/01/10)

現在は公民館前に6基が揃う 6基のうち1基は銘文不明の石
現在うきは市吉井町に現存する国境石のうち、「從(従)是+方角+国名」が読み取れるのは、筑前3基(公民館2基・民家1基)と筑後2
基(公民館1基・民家1基)ですが、全てが筑前「從」・筑後「従」で統一されています。(公民館2は「筑後領」のみが判読可能、公民館3は
「従是西」のみが判読可能。)
筑前石は全て「從」 
公民館1 公民館5 民家1
筑後石は全て「従」 
公民館4 民家2
この地域の国境争いについてはこちらに。
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